2012年3月2日金曜日

【レポート】IIJ.news vol.108

 IIJ.news vol.108 February 2012
 http://www.iij.ad.jp/news/iijnews/2012/vol108.html

IIJが2か月に1回くらい出しているIIJ.news。
IIJの取り組みやインターネットの動向などが記載されています。

IIJ時代にはあまり詳しくないのですが、インターネット技術の動向やデータセンター事業者目線の話というのは、刺激を受けることが多いです。

今回の内容は、2012年の重点テーマ10個です。

  1. クラウド
  2. データセンター
  3. ビッグデータ
  4. セキュリティ
  5. バックボーン
  6. IPv6
  7. SEIL/SMF
  8. コンテンツ配信
  9. モバイル
  10. グローバル
 これらを見た感想ですが、やはり最近のどうこうに合わせた内容が多いなという印象です。それぞれポイントを整理します。

1.クラウド
ここで、IIJのクラウドに対する取り組みが書いてあります。IIJは今までホスティング事業をやってきて、IaaSベースのクラウド事業に転換しようとしています。
今回の内容もプライベートクラウドベースで事業を展開していきたいみたいですが、やはりホスティング感覚が抜けていない印象にあります。

2.データセンター
IIJのデータセンター技術は実に面白いです。他の国には特性を持ったデータセンターの考え方をしています。それは、日本のように国土の狭い国であるにも関わらず、データセンターを都市の近いところに作らなくてはいけない要求が多いです。
これは、他の国には少ないと思います。
故にgoogleやfacebookが作るようなデータセンターは日本では作れないし、作ってもあまり需要はないでしょう。(コンシューマなら違うでしょうが、企業ベースではね。)
コンテナ型データセンターとか、日本の誇れるデータセンター技術だと思います。

3. ビッグデータ
ビッグデータは各社でテーマになっていますね。さまざまな機器からログという形でデータがたくさん手にはいるようになった昨今では必須な考え方でしょう。
 IIJでは、独自の分散システムをお開発とありますが・・・
どうせ、hadoopベースで管理だけを独自なんじゃないかと

4.セキュリティ
IIJの他のレポートでも書いてありますが、標的型の攻撃に注意を呼び掛けています。
世界のDNSや国家機関への攻撃など、最近本当に増えていますね。
これって防ぐ方法思いつかないのですよね・・・IIJとしておもしろい回答を期待しています。

5.バックボーン
どうやら、海外とのデータ通信量が増えていることを問題視しているようです。理由は2つ。
①海外のサービスを利用するユーザーが増えている。
②違法的なファイルダウンロードを海外経由で取得している。
これによって、IPSがぱんぱんだからどうしようかなーという話です。

6.IPv6
これはずっと問題になっていますね。IPv4の枯渇問題です。
仕方ないといってしまえばそれまでですが、早い切り替えの対応を促しています。
しかし、企業ベースではまったく進行していないのが現状でしょう。対応していない機器が残っている企業もおおいですからね。
 
7.SEIL/SMF
 SEILはIIJのルータの名称。
 SMFは、SEILをベースとしたネットワークマネジメント手法。一応、SEILでなくても扱えるようになっているようです。ネットワーク機器のフレームワークらしいです。私は、ネットワークに近い部分の開発はやらないので全く知りません。

8.コンテンツ配信
flashやhtml5のコンテンツの見せ方の話、モバイルやワンセグの通信方法の話、あとは、どうやって配信するかとう規格と手法の話の3つがあるようです。
なんか何も書いてない。純粋に困っているだけのようです。

9.モバイル
 スマートフォンなどの普及と合わせて、ネットワークの高速化進むかで、ネットワーク事業者にはどのような課題があるか書いてあります。
基本的には、ルールの問題のようです。どこでもルールはもめるみたいですね。
こういうときこそ、オープンに議論してほしいなと思うのですが・・・

10.グローバル
 ここでは、先にも上がっていた海外との通信の話で、特に企業での目線の話です。
 企業目線だと、安定性やセキュリティの問題が入ってきます。
んーーーーむずい


 以上、です。また気になる内容があれば、書くかもしれません。ちなみに私は全部発行してすぐに毎回読んでいます。