問題は、ガバナンスの本質にかかるものだと思います。
ルールというものは、誰もが幸せになるために存在するものです。
つまり、現場も会社も幸せになるためにルールは用意しないといけません。
しかし、現場でルールを検討してしまうため、経営メリットがないルールになってしまい、強制力を持たすことができず陳腐化してしまうということを聞きます。
DMBOKを元に社内のデータガバナンスを検討する際は、そういった面も考慮してほしいと思います。
日経コンピュータ No849 2013/12/12号の「データガバナンス最新動向(前編) データは価値とリスクの根源管理の仕組みの確立が急務」を紹介したいと思います。
ここには、経営とデータガバナンスとの課題が記載されていました。
- ビジネスと整合性の無いデータガバナンスは、ビジネスの目的と情報システムの間に断絶をもたらす。
- データに関する要請とれぽーてぃんぐがデータガバナンス方針と結合されていない。
- 共通データリポジトリ、ガバナンス方針、標準プロセスの間でデータのライフサイクルに注目したリスク管理が行われていない。
- 全世界の組織におけるメタデータ(データの意味を定義するデータ)と業務用語が、複数の業務間にまたがって利用されていない。
- セキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの視点に基づいて、データ資産の価値を査定する方法がない。
- 長期的な重要性を検討する前に、不用意なままデータにかかわる統制が展開されている。
- 異なるデータ領域を持つ組織の教会を用談してガバナンスを実現することは容易ではない。
- 正確に統制する必要性がしばしば不明である。
- データガバナンスは戦略的かつ戦術的なものだが、その要素を明確に定義しにくい。
経営とデータガバナンスを直結させるには、その時の利益を理解しておく必要があると思います。
- ユーザーが入手する各種報告書の信頼のレベルを向上させる
- 組織内の複数部門から提出させる複数レポートのデータ継続性を確実にする
- 当局と規制者の要請を満たせるように、法人情報に対し適正な要望措置をとる
- 売り上げ増、コスト削減、リスク低減の3項目にプラスの影響を与える
- 顧客への深い洞察を得てマーケティング手動の美jネスを推進する