2015年3月25日水曜日

日本の対グーグル、アップル戦略

経済産業省が『我が国のクラウドサービスにおける競争環境等の整備についての検討』と題して実質、グーグルとアップルに対する日本としての戦略を発表しました。

http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shojo/johokeizai/it_business_wg/pdf/004_s02_00.pdf


すごく不快なのは、日本のメディアは対グーグルだけの話をしていて対アップルに関する話をしていない点です。

要旨は以下の通りです。
・iCloudやgoogle Drive等は著作権者の許可なくサーバにアップロードとダウンロードを行っているため、著作権侵害のおそれがある。
 しかもサービス提供側ではなくユーザ側が著作権侵害として犯罪者になることになる。
 クラウドのストレージは公共のロッカーとして考えられるため、著作権者に無断で複製して公共の場においてあると解釈できる。

 このような状況を一方的にユーザの責任にするのは、不当であると考えかれるため、プロバイダ側でガイドラインの整備等を行い抑制する必要がある。
 また、著作権が侵害されている状況を容認しているプロバイダ側の責任は大きい。

・動画コンテンツでは著作権や肖像権の侵害を行われたまま動画が公開されている。
 このような状況を容認しているのはプロバイダ側の責任となる。

・米国との著作権の考え方に大きな違いがあるため留意が必要。

・国際法であるDMCAとも整合性をとったうえでガイドライン整備し、著作権侵害の状況を抑制すること。


世界中からgoogleは法律的に攻撃を受けています。
1社を責めたてるのはあまりよくないことだと思っています。

一方で法律を明らかに守っていないと思われるアップルに対して無関心でいる世界の政府に落胆を感じます。

また、アメリカはGoogle、Appleといった自国の大きな企業を守るために世界各国に圧力をかけている現状も看過できません。

Googleとアメリカ政府の強いつながりがあることは過去の経緯から明らかです。

このような状態をどう変えていけばよいのか難しい問題だと思っています。

今思えば、Googleがここまで大きくなったのは、アメリカの後押しが大きかったのかもしれません。

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