2014年11月8日土曜日

LibreOffice の普及について

LibreOfficeといえば、世界で最も利用されている無料のOfficeです。さらにオープンソースなので開発者にとっては興味をそそるものになっています。

一方で世界一使用されているOfficeはMicrosft Officeです。
近年コストダウンのためにMicrosft OfficeからLibreOfficeに乗り換える企業が増えています。

成功例は海外には多いですが、日本では少ないです。
これは文化の違いが大きいです。
日本では、UIや製品が変わると業務を変えなくてはいけないので非常に嫌がります。海外では製品に合わせて業務を作るのが当たり前になっているので、新製品やこういったオープンのものを利用することに抵抗がないです。

また、日本で普及が進まない原因の1つにExcelマクロがあります。
日本では会計などの処理でマクロを使っている企業が非常に多いです。
同じことはLibreOfficeでもできますが、マクロ移行や技術者育成にコストが大きくかかりあきらめる企業が多いです。

今回紹介したい記事に以下があります。

○「Microsoft Office」から「LibreOffice」へ--円滑な移行のための10カ条
http://japan.zdnet.com/business-application/analysis/35055797/

#1:Microsoft OfficeとともにLibreOfficeをインストールする
#2:ファイルはMicrosoft Office形式で保存する
#3:質疑応答の時間を用意する
#4:LibreOfficeに関するドキュメントの在りかをユーザーに伝えておく
#5:ユーザーにExtension Managerのことを伝えておく
#6:今までもメニュー駆動型インターフェースを使ってきたことを思い起こさせる
#7:ツールバーのカスタマイズ方法を教えておく
#8:Microsoft Officeで使用しているテンプレートをLibreOfficeに移行する
#9:2つの生産性スイートの違いについて記述した説明書一式を作成する
#10:ユーザーに十分な時間を与える

かなり、ユーザー視点になっている記事です。
ユーザーが一番使うソフトになるわけですから、重視するのは当然ですね。
特に情報リテラシが低い人は「自分の利用したい機能を探す」ということをしない人が多いです。そのためにもユーザーへの理解が重要なポイントになっているkとおは間違いないです。

他にもLibreOfficeの普及のためにさまざまな活動が行われているので紹介します。

○JA福井市の事例
http://www.ja-fukuoka.or.jp/libre/

この事例非常に有名ですね。
このサイトには利用マニュアルや活用マニュアルがあるので非常に便利です。
セミナーも実施いているようなのでもし、活用を考えている方は是非1度問い合わせしてみるのもありかと。


○開発コミュニティ
https://ja.libreoffice.org/events/

オープンソースなので当然開発コミュニティがあります。
LibreOfficeは世界的な活動となっています。なので当然日本支部もあります。

ベースはwikiやメーリングリストにより活動を実施していますが、月に1回ハングアウトを利用した会議も実施されています。コミュニティメンバーになれば会議の様子を見ることができるそうです。

次のページにLibreOffice関連のイベントのカレンダーがあります。
(JP)のものが日本でのイベントになります。
https://wiki.documentfoundation.org/EventsCalendar


○音泉 今夜もLBR!!
https://wiki.documentfoundation.org/EventsCalendar

LibreOfficeの普及を目的としたラジオ番組です。音泉で放送されているのでいつでも聴くことができます。
メンバーは、松井恵理子、丹下桜、下田麻美、田所あずさの4人です。
今度公開録音があるようです。申し込みがもう終わってる・・・行きたかったな・・・

【イベント名】
「今夜もLBR!!」ラジオ公開録音 in 東京

【開催日時】
2014年11月22日(土)
開場 13:30 / 開演 14:00(予定)

【開催場所】
パセラAKIBAマルチエンタテインメント8Fグレースバリ




LibreOffice 認定資格
コミュニティベースのプロジェクトで最優先事項として活動しています。
開始時期はまだ未定です。

原文
http://www.documentfoundation.org/certification

対象は以下の通り。
1. Certified Developer
 コードハックができるレベルの技術者です。

2.Certified Migration Professional
 他のOffice製品からLibreOfficeへの移行をサポートする技術者です。

3.Certified Professional Trainer
 認定トレーナーでユーザに対しての教育を実施する技術者になります。

4.Certified L1 Support Professional
 サポート担当者Level1です。
 ユーザの問い合わせに対して基本的な対応を行う担当者です。
 難易度の高い問題や技術的な問題に対しては、Level2のサポート担当者にエスカレーションできることが求められます。

5.Certified L2 Support Professional
 サポート担当者Level2です。
 Level1が解決できない難易度の高い問題や技術的な問題のサポートが求められ、またソースコードレベルのバグなどを開発者(Level3)に問題提起できるような技術レベルが求められます。

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