2015年1月19日月曜日

【参加】第5回PPMAセミナー ITプロジェクトにおけるコスト管理の進め方

コスト管理に特化した内容と思い参加しましたが、定量的プロジェクトマネジメントについての内容が多かった。
しかし、プロジェクトにおけるコスト管理の前提として定量的プロジェクトマネジメントは必要なのだと理解できた。
今回は経理に特化したプロジェクトとの関係の説明があったが、現実的には1つのプロジェクトはIT資産管理プロセスや文書管理プロセス等、様々なプロセスと連携する必要があるため、どうやってそういった情報をプロジェクトマネジメントと組み合わせていくか考える必要があることを改めて感じた。


第5回 PPMAセミナー ITプロジェクトにおけるコスト管理の進め方


■目次

  1. ITプロジェクトでは何故コストコントロールが上手くいかないか?
  2. 次世代の定量的プロジェクト管理ツール「EPM Base」について
  3. 「さくら会計」におけるITプロジェクトの原価管理について


1.ITプロジェクトでは何故コストコントロールが上手くいかないか?
・製造業が発達している日本の中で、改善サイクルがITは遅れている。
・ホームページを中心に依頼を受ける体制になっている。
・経営者は細かいことは聞きたくないというのが基本。
・遅延の前兆をとらえることができず、いきなり遅延になる印象。
・進捗会議を何のためにどういうことをしたいのか明確になっていない。
・プロジェクトの状態の情報を表すデータがない。
・計測性があって、再現性があるから有効なコントロールができる。
・日本人はデータに基づいて、サイクルを回して検証を重ねることで仮説の精度を上げていくことが得意。
 →プロジェクトでも同じアプローチをしよう。
・ITのプロジェクトは1回性があるため、2段構えで標準を作る必要がある。
 WBSを積み上げて×単価(各人のコストを積み重ねる)
 プロジェクトの過去の実績をためて標準の単価を導きだす。

まとめ
・プロジェクトマネジメントを定量的に実施することで以下の目標を達成する。
 ①経営者に対してプロジェクトの進捗状況を根拠ありで説明できるようにする。
 ②プロジェクトをモニタリングすることで改善プロセスに入れる。
・プロジェクトで収集しないといけないデータは非常に多いため、運用負荷を下げるための工夫が必要。
・運用負荷を下げるためにツールを入れることが多いが、全体的なプロジェクトマネジメントの考え方を整備したうえで補助的な位置づけとしてツール導入するとよい。


2.次世代の定量的プロジェクト管理ツール「EPM Base」について
・大きいプロジェクトであればあるほど、失敗のリスクが高い。
 →小さいプロジェクトに機能・アプリケーションごとに分割して開発する。
 →プロジェクトの状況把握が困難。品質がバラバラ。問題解決の判断が遅延しやすい。
・定量的プロジェクトマネジメントのよいところはベンチマークができる。
・ISO/IEC29155-1に準拠
・PMBOKに準拠した定量的プロジェクト管理
・複数プロジェクトの横断的管理
・グラフによる視覚的&リアルタイム把握
・累積プロジェクトデータの統計解析
・インポート/エクスポート機能グラフのファイル出力(Excel、MS、Prohect、csv、PDF、word、PowerPoint)
・コストマネジメントは月次では対処が遅れる。
 日々のモニタリング、管理、改善が必要。

まとめ
・EPM-Xの後継であるEPM Baseは以下のような特徴がある。
 ①定量的プロジェクトマネジメントを行うに当たり、EPM Baseのようなツールは非常に有効。
 ②ISO/IEC29155-1、PMBOKに準拠し、EVMを取り入れている。定量的プロジェクトマネジメントだけでなく通常のプロジェクトマネジメントの際にも十分利用できる機能が備わっている。
 ③現在、開発現場で利用されているさまざまなツールとの連携がでできるようになっている。
  また、データ収集に当たりより省力化が求められるため、自動化できるような機能が備わっている。
 ④企業内で多数のプロジェクトで利用することによってベンチマークに使える。
  また、プログラムマネジメントをする場合に複数の進行中プロジェクトの比較もできる。


3.「さくら会計」におけるITプロジェクトの原価管理について
ファッズ株式会社とは
・中小企業~大企業の業務パッケージ開発
 企画/設計/実績/品質評価と、製品開発の全行程に対応が可能
 業務ソリューションにおけるUI設計、画面・帳票デザインの制作が得意
・ソフトウェア開発支援及び受託開発
 Windowsアプリケーション開発(ワークスアプリケーションのCOMPANYシリーズ等)
 Webソリューション開発
・ソフトウェア・サービス開発事業
 中小企業向け業務パッケージ「さくら会計」の開発・販売

さくら会計とは
・経理財務プロフェッショナル向けになっている。
 近年のトレンドの簡単とは反して経理担当向けに専門家が利用しやすいように作っている
・UIを自由にカスタマイズしやすいように作っている。
・マルチユーザー利用可能で権限管理できる
・他のシステム・製品とインポート・エクスポートしやすいように作っている。
・EPM Baseとの連携が可能。
・多言語、多通貨、多基準、多地域に対応している。

メモ
・経理は率先して情報を出すことができなかった。
・会計側にプロジェクトの情報がないため、会計上困ることや誤った報告をしてしまっているケースが多い。
・プロジェクトの予算と実績の比較をリアルタイムでできていない。
・原価計算を行うことで経営者からプロジェクトの問題点を見ることができる。

まとめ
・さくら会計というソフトウェアはともかく、経理・総務部といった部門の業務簡略化とプロジェクトマネジメントのコスト管理を関連付けることの重要性を理解した。
 ①経理・総務部の業務省力化
 ②CEOやCFOという立場の人間がリアルタイムにシステム開発の健全性を理解することができる。



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