2014年12月3日水曜日

オープンデータシンポジウム2014 参加してみて

オープンデータシンポジウム2014に参加しました。
Ustreamもやっていたので見ていた方もいらっしゃるかもしれません。




オープンデータは私も利用しています。
どのように使うとよりよく利用できるか考えたいので参加しました。

参加して思った以上に収穫が大きかったです。
事例だけでなく、基調講演のOpenCorporatesの話が非常に勉強になりました。
また、『オープンデータガイド』というものがあるのを知りませんでした。
勉強のために読んでみたいと思います。

以下、メモです。

■VLEDの設立について

・前進にオープンデータ流通推進コンソーシアムの事業と成果を引き継ぎ、一般社団法人を設立した。
G8でもオープンデータが今後の世界を変化させるものだと重要視している。
・主な目的
 ガバナンスの整備 
 オープンデータの流通の整備 
 オープンデータを利用した事業を作る 
・体制・委員会




■コンソーシアムの活動総括と新法人への期待 
オープンデータ流通推進コンソーシアムは20127月設立 
・主な活動
 技術標準とライセンスの整備 
 利活用・普及啓発活動 

・成果 
 オープンデータガイド・第2版の作成と公開 
 情報流通連携基盤システム・外部仕様書の作成・公開 
 15回のイベントを実施 
 アワードを実施。92件の応募があり、審査を実施 (mashuaap awards等にも参加) 
・オープンデータの目的 
 新しい官民の連携モデル 
 オープンデータによる経済活性化 
 行政・自治体の透明化 
・その他 
 2020年の東京オリンピックに向けてのビジョンがその後の日本ビジョンに大きな影響を与える。 
 2012年のロンドンオリンピックはオープンデータオリンピックだった。 
 試合結果のオープンデータ化 
 周辺の交通状況のオープンデータ化 

■オープンコーポレイツ:世界規模での企業情報の解放、それがなぜ大事なのか 
open conrporatesについて
・本企業は3年前に作った 
open conrporatesは非営利団体であるため、自由に利用できる。 
・ブラックボックスのデータは入っていない。 
・有料利用をしている企業もある。(オープンデータを活用して利益を出している。) 

・もともとイギリスで5年くらいオープンデータの活動していた。
 イギリスはオープンデータが進んでいるがまだまだやることがいっぱいある。 
・世界でも最も大きなオープンデータのDBを持っている。各国の団体からオープンデータの収集・配布している。 
ばらばらにあったデータを1か所にまとめて効率化することができた。


システムについて
・収集方法は公開してあるすべての団体を11つ収集していった。 法人というレベル登記情報を調べていった。 
・取り込みは自動化している。マニュアルはない。 
・すべての国、州で検索できるようにしている。 

オープンデータとクローズデータについて
・オープンデータでないとデータ利用に許可を求め、対価の支払いが必要になる。 
 摩擦が起こり問題になることもある。 
 アイディアがすぐに実現できない。 
G8ではデフォルトでオープンデータを提供していく
・まだまだクリティカルなデータがオープンではない。特に企業のデータ。 
 すべてのデータをオープン・フリーライセンスであるべきだと思っている。 
・オープンであることはまだつかわれていない秘密兵器に近い。 
 量だけではなく質も重要

 オープンであることによって質を意識するようになるため向上する。 
クローズデータでの問題 
 エントリーにコストがかかる
 フィードバックを受けられないためエラーが修正されない。 
 ブラックボックスになってしまう。 
 隔離されている。 


■カーリルの4年間とこれから 
カーリルについて
・カーリルは図書館の検索システムを提供 
googleで検索してから、利用できる図書館を11個検索するのが一般的だったが、面倒だと考えたため、カーリルというサービスを考えた。 
6600万図書館。55万人が利用。 
APIを提供開始。そして、各図書館が利用できるになった。自分たちで作れなかったモバイルアプリの普及を進んだ。 

立ち上げについて
同じ粒度のデータに修正しないと利用してもらえなかった。 
・図書館の基本情報がまったくなかった。 
 住所などの情報を取得したり修正したりした。 
 しかも流動的で毎日変化している。 

有効利用について
・出版社が食いついた 
 図書館がどれくらい本を買っているのか不明だった。 
 絶版本の需要予測など 

書店も販売計画のために利用できそう。 
多摩地区での除籍の手伝いをしている。 
 場所が狭いため、買った本の分捨てるような状態だった。 
 地元のNPOと協力して再利用なども検討した。 
・図書館の人は他の図書館に興味ない人が多い。 
・オープンデータは自分たちで集めて自分たちで考える仕組み。 


■私たちが売っているのは活用ノウハウです 
NTTの民間気象情報会社 
・従来は気象情報を横流しするだけだったが、お客様の業務課題を解決するために1次加工をしてソリューションとして提供する。 
・しっかり守って、無駄を省いて、もっと儲けるが農業の基本。 
CM広告は3週間前に依頼しないといけない。 
 つまり1か月先の情報が必要 
・気象庁の情報は一般人には見にくい。 
 ハレックスの社員は読み解くことができるため、ユーザに合わせてデータを分析して提供した 


■パネルディスカッション『地方創生にオープンデータが果たす役割』 
佐賀の事例
・全救急車でiPadを導入することで1分縮まった。 
 コストが1/3になった。 
 現在、8県に広がって成果を上げている。 
・全教室に電子黒板を導入。高校1年生以上にタブレットを配布。 
・佐賀県庁でテレワークを始めた。 
佐賀県最高情報統括監室 facebook 
・勘と経験で業務しがちな行政の仕事をデータ化し分析した。 
・「恋するフォーチュンクッキー」を4日でネットにアップ。ネットでスピーディーに情報公開の重要性を実感した。 
救急医療短縮化に向けたアイディアソンで佐賀県が大賞。 
 救急救命医のデータがすごくきれいなデータだったため、よい開発ができた。 
 救急隊員が自分たちでアプリを作った。 
・アイディアソンやハッカソンを実施して、データを取得、分析をしている。 
・オープンデータカタログを作りたいがリソースがない。 
 情報部門主導では抵抗があって難しい。一つ一つ事例を積み重ねてオープンデータを作っていくしかない。 

福井の事例
17市町があり、6市町でオープンデータを実施。 
 福井県のサイトで集めて公開している。 
 アプリを県主導で作った。オープンソース。 
・もともと公開していたデータをオープンデータとして利用してもらえるようにした。 
 若手を中心に勉強会形式で進めていった。 
 特にルールは設けずに検討を実施した。 
 データは簡単に作成できるcsvでオープンデータを公開した。 
・課題 
 オープンデータの活用が広がらない、アプリが生まれない 
 有効なビジネスモデルが生み出せない 
 出しても反応がない 

ディスカッション 
・地方が都市を通さずに海外に売っていかないと地方の創生は難しいと考える 
・オープンデータにすることで爆発的に情報が世の中に広まる。 
 佐賀や福井のオープンデータを活用できると思う。 

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