2014年12月17日水曜日

【参加】クラウドデザインパターン勉強会 第5回


初めて参加しました。
クラウドデザインパターンという言葉は知っていたが内容については初めて知った。

クラウドを利用した開発者やクラウドの基盤そのものを構築するインフラエンジニア向けの内容でした。
また、比較的レベルの高い内容なので、基本情報技術者試験の内容が一通り理解して説明できるレベルになっていないとわからない部分もあります。

開発者もインフラエンジニアも今後はクラウドは避けられない時代です。
是非皆さんも参加して今後の業務等に生かしていただきたいと思います。


以下、メモ。

クラウドデザインバターン Azureを例としたクラウドアプリケーション設計の手引 紹介
野村 一行 さん(日本マイクロソフト)

・POSA、PoEAA等が一般的に存在する。
・クラウドデザインパターンの資料はMSDNに無料で公開してある。(英語)
・デザインパターンとは過去の知見を集めてシステム開発を省力化する手法
・クラウドは障害が前提となって設計されている。回復性を重視したアプリ設計が必要になる。
 過去のシステム開発は完全な状態が前提となっている。
・クラウドアプリ結成考慮点
 既定は非同期とする
 一時的な障害に対応できるアプリ。自動的にスロットリングをする。障害の規模によってどこまでサービスを停止するか検討する。


Caching ガイダンス
冨田 順さん

・なぜ、キャッシュを使うか?
 →小さい記憶装置はコストが高いから。
・レジスタを大きくすれば早くなる?→YES
 しかし、レジスタは部品数が多いため、小さく作ることができない。
 また、光の速さでも1クロック=0.5ナノ秒で15cmしか進めないため小さく作る必要がある。
・なぜ、キャッシュが機能するか。
 時間的局所性
 空間的局所性
・時間的局所性
 最近使ったものはまたすぐ使うと思われるためとっておく。
・空間的局所性
 今使ったものは次に使うものは近くにあるものの可能性が高い
・今までのキャッシュの使い方は同期方式のライトスルーかリードスルーだった。しかし、ライトビアインドは非同期。
・不揮発メモリ(電気が通ってなくても中身の消えないメモリ)がメモリに使われるようになる可能性が高くなった。
 理由:技術的に可能になってきた。大容量メモリの価格が大きく下がった。


Instrumentation and Telemetry、Service Metering ガイダンス
大和屋 貴仁さん

・Instrumentation
 計測
 カスタムの監視及びデバッグ情報を生成する禁断機能
・Telemetry
 遠隔測定
 計測によて収集されたリモート情報の収集プロセス
・収集する対象
 運用上のイベントログ
 実行時のイベントログ
 実行時のエラーログ(デバッグ時に必要)
 性能情報
・オンデマンドでログレベルを変更できるようにする
 障害時はレベルを上げて、通常時はレベルを下げられるようにする。
・ロギングフレームワークを使用するとよい。
 event tracing for windows
・非同期処理で取得することによってアプリケーションに影響を出さないようにする
・ログは蓄積させるだけでなく、分析しないと意味がない。
・例外情報はすべて収集する。
 内部例外情報も収集しないと原因特定ができなくなってしまう。
・外部サービスへの呼び出しをログに記録する。
 障害時に自システムが問題か他システムが問題か確認できるようにするため
・保存するデータを分類する。
 分析しやすくするため。全部混ぜてしまうと分析時に手順が煩雑になる。
・データ収集・格納メカニズムをスケーラブルにする。
・古くなったデータは削除すること。
 意味のないデータは削除しないと無駄なリソース(ストレージ、CPU、人)を消費してしまうことになる。

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